Table of Contents
はじめに
どうもこんにちは。
先日上司に相手の立場になって考えろと言われてしまった。
この相手の立場になって考えろという言葉
言われたことある人結構いるのではないでしょうか?
言葉の意味をそのまま捉えると確かに正論であるように思える。
しかし実際にそれをやろうとすると、自分には難易度が高いと感じたのですがみなさんはどうでしょう。
今日は、この相手の立場になって考えるについて考えてみたいと思います。
相手の立場とは
相手の立場になるというのは、自分が実際にそれをされて感じる気持ちという意味で捉えてしまうと恐らくこの問題は解決しない。
なぜなら感じ方は人それぞれであるし、そもそも自分が相手になって考えた場合とそうでない場合のどちらも主観であることに変わりない。
客観的思考で考えた主観である。
つまり自分がそれを”やった場合”と”やられた場合”について考えても、意味はないということだ。
仮に”相手の立場”を、”マジョリティな意見”と置き換えてみる。
つまり多数派の意見である。
この場合、自分の感性がマジョリティ側であることが必要であると私は思う。
しかし全ての思考がマジョリティである人間などいるのだろうか。
私はいないと思っている。
マジョリティな思考がなんなのかを学ぶ方法は、経験しかない。
例えば、ある事象対してAとBという対応を迫られたときにAを選んで同じ失敗を2回したとする。
すると自分の中でその事象に対するマジョリティはBという対応方法になる。
次回からはBを選択して、成功したとする。
次にBという方法をより効率よくしたCという方法を思いつく。
そうやって、経験こそが自分の感性を育てていく。
つまり”相手の立場になって考える”とは、”経験を積む”ということではないだろうか。
相手の立場になって考えることが難しい訳
”経験を積む”というのは、すぐに実践できるものではない。
まずは行動することが大事だとは思うが、必ずしも相手の意見が聞けるとは限らない。
実際は失敗していても相手の見えないフォローに助けられて成功したと勘違いする場合もあるだろう。
それも含めて経験なのだ。
確かに時間が必要である。
しかし時間というのは、誰しも平等である。
きっと要領のいい人はこう思うはずである。
”自分で体験しなくても、誰かの経験談を聞けばいい。”
話す力と聴く力を鍛える
経験を積むことは何も自分ですべて経験する必要はない。
というよりも、誰かの経験した結果を知ってるのと知らないのとでは想像力が大きく変わる。
最も効率よく経験談を聞く相手として相応しいのは上司である。
よほど特殊な仕事でもない限り、あなたの上司はあなたがこれから経験することのほとんどを一度は経験しているはずである。
その上司がすでにCの方法に行きついていた場合、あなたの選択肢はCとDとなる。
ここでのDというのはCを自分なりにアレンジするという意味だ。
これをいろんな人からインプットすることで、経験せずともマジョリティが出来上がることになるだろう。
しかし人は自分の失敗を自ら進んで話したがらない。
AIであれば一度経験したことは、ビックデータとして保存され後継機にも引き継がれるが人間はそうはいかない。
稀に部下の失敗を見越して優秀な上司がついた場合は話は別だが、普通はそうはいかない。
たいていの場合はいきなりCを教えられることになる。
CというのはAとBを経てたどり着いた答えだからこそ意味があるのだが、Cを教えられた人間はそもそもAとBの存在を知らないのだからCからAに戻ることだってあり得る。
聴く力とは、CがどうしてCなのかを考えながら聴くということだ。
そして話す力とはAとBを相手から引き出す力である。
Cという方法を聞いて、
そうなんですね、わかりました。
で終わるのか、Aという方法はどうですか?
と聞き返すのかではその会話で得られる経験値が大きく変わる。
相手の立場を考えろと言われた人は、まずこの”聴く力”と”話す力”を意識することから始めよう。
相手の立場を考えろと言った人に対して
相手の立場を考えるという意味は自分の中である程度整理できた。
そこで、そもそもこの言葉を言った人の立場になって考えてみる。
損得で言えば、間違いなく相手が損をしたから出た言葉であることは間違いない。
言い回しとしては、とても抽象的であり曖昧である。
つまり自分の行動に対する指摘が1つや2つではないということである。
あえてわかりづらく言うと。
そもそも人それぞれの考え方があるから完全に間違っているとは言い難いけれども少なくともマジョリティ側の感性の中では、間違っていると感じた部分が多々あり、それが全体的に行動に出てしまっている人間に対して投げかける言葉だとする。
わかりやすくいうと。
あなたの行動は不快です。私以外にもほとんどの人がそう思うから今後の行動は気を付けて下さい。
をオブラートに3重くらいに包んだ言い回しです。
受け手としては、まるで人格否定されたかのように精神的ショックを受けるでしょう。
でもそんなショックを受けている場合ではありません。
きっとそれを言った人には思い当たるエピソードがあるはずです。
それを何とか聞き出しましょう。
まずはそれを知ることが始めの一歩です。
そして今後あなたがこのセリフを言うときはエピソードを一つ付けてあげましょう。
”相手の気持ちを考えて行動した方がいいよ、例えば俺に対して・・・”
という風に。
さらに、”俺も昔同じこと言われて・・・”
というフォローがあれば完璧です。
とにもかくにも成長ですね。
ありがとうございます。